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「逆立ちうさぎ」の謎が解明!後ろ足を折り畳み、前足を器用に使って…

東スポWEB 2025年1月23日 11時47分

逆立ちするうさぎの動画が近年、話題になっていたが、最近、その理由が判明した。遺伝子の突然変異によるものだというのだ。

日本には「うさぎの逆立ち」ということわざがある。耳が痛い、弱点を突かれてつらいという意味だ。うさぎが逆立ちをすると長い耳が地面に当たって痛いだろうということに由来している。

海外では実際に、うさぎが逆立ちする動画が話題になった。動画では、背筋を伸ばして後ろ足を折り畳み、前足を器用に使って逆立ちしていく様子が捉えられている。

「アルフォート・ジャンパー」と呼ばれる種類で、1935年にパリ郊外で家畜として飼われていたところを発見されたものだ。

この種類は不思議なことに、普段は4本足で動いているにもかかわらず、驚いたり急ぐ時には逆立ちして歩いてしまうという。

曲芸として仕込んだわけではなく、自発的にこのような動作を行ってしまうのだ。どうしてこの種類のうさぎだけこのような習性を持っているのかは長年生物学者たちの中で難題となっていた。

ところが先日、研究の結果「逆立ちうさぎ」がある遺伝子の突然変異によるものと判明したという発表があった。

スウェーデン・ウプサラ大学のレイフ・アンデション教授によると、「突然変異が遺伝子に大きく影響した結果、このような行動を取るようになったと考えられる」という。

筋肉の収縮を調整する神経がこのうさぎではうまく働いていないため、曲芸のような逆立ちをするようになった。この種類は他にも眼球に異常が出ることが多く、野生ではあまり長く生きられないだろう、とも考えられるようだ。

オカルト評論家の山口敏太郎氏は「親の世代がやらなかった行動を取る動物はまれにいます。ある一定の個体がこのような行動を取ることにより、それが集団に伝わり、新たな動物グループを形成したり、時には亜種および新種という扱いになったりすることはあります。これが子孫に伝わっていくのか、どうかゆっくりと観察したいものです」と指摘している。

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