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電話の声を瞬時に文字化する新アプリ「ヨメテル」をさっそく使ってみた!

東スポWEB 2025年1月23日 13時42分

電話の音声が聞こえにくい人向けに、相手の声がすぐ文字で読めるアプリ「ヨメテル」が23日リリースされた。総務省がついた公共インフラ新サービスだ。

まずスマホからアプリをダウンロード。免許証かマイナンバーカードで利用者登録すると、ヨメテル用の電話番号が発行される。ネット回線を利用し音声データを送受信するIP電話なので、SIMカードが入ってないスマホでも、Wi―Fi環境なら利用可。通話相手の利用登録は不要で、スマホ・固定電話とも普段どおり通話できる。

通話相手には発着信の冒頭、声が文字で先方に表示される旨の音声ガイダンスが流れる。ヨメテル利用者のスマホ画面には、最新AI(自動音声認識)などにより、通話相手の声が瞬時に文字で表示される。ただし日本語だけで、外国語での通話には対応していない。

「長電話しても延々と文字起こしします。文字の大小は設定でき、かなり大きくなります。肝は110番、119番などの緊急通報ができること」と関係者。

通話料金は、通常の電話と同じでかけた方の負担だ。めったに電話をかけない人向けの月額料なしプランと、自分からよく電話したい人向けの月額料(約178円)ありプランがある。

この2プランと、かけた先がスマホか固定電話かで通話料は変わる。5・5円/分(月額料あり、固定電話)から44円/分(月額料なし、スマホ)までの4通り。「一般的な電話全体の平均的な料金に合わせている」という。

文字起こしデータは1時間だけ残る。「難聴の方は読むのに集中していると自分でメモが取れない。それが難しいので、1時間だけあとから読み返して確認できる配慮をしてます」と同関係者。ただしスクショはできるがコピペはできない。

21日のメディア向け発表会には、ひと足早く体験した難聴当事者のモデル・Pippiが出席。これまで、LINEなどの文字のやり取りでどうにかなっていたそうだが「ヨメテル使ってみて、電話で伝わってくる相手の気持ちとか、そこから伺える表情が〝やっぱ電話ならではの味だなぁ〟と思った。電話は一歩引いちゃってる方に是非オススメしたい」と語っていた。

さっそく使ってみたが、確かに普段の通話と変わらず、文字起こしも8割方OK。通話相手も「一瞬声が割れたけど、おおむね普通に聞こえた」とのことだった。

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