中国サッカー協会が同国代表を率いるブランコ・イバンコビッチ監督(70)に〝仰天要求〟を突き付けた。
2026年北中米W杯アジア最終予選に臨んでいる中国は、日本が首位に立つC組で最下位ながら出場権を得られる2位オーストラリアと勝ち点1差に迫っている。3、4位でもプレーオフに進める中で、中国はJ1鹿島でプレーしていたブラジル人MFセルジーニョら海外選手の帰化を加速させており、残り4試合に向けて大幅な戦力アップをもくろんでいる。
そんな中、中国メディア「網易」によると、3月20日に敵地でサウジアラビア、同25日に本拠地でオーストラリアと対戦する中国代表チームに対し、同国協会は勝ち点4の奪取を厳命したという。「サッカー協会が死亡命令を出した」と見出しを付け、「少なくとも勝ち点4を獲得することだ。客観的に見て、この目標を達成するのはかなり困難だ。しかしサウジアラビアとオーストラリアの過去の低迷を考慮すると、サッカー代表たちは間違いなく奇跡を起こすことができる」と報じていた。
サウジアラビアとオーストラリアはW杯出場の常連国でアジア屈指の強豪。中国協会側は代表チームに2試合で1勝1分けを求めた格好でかなり高いハードルといえる。ノルマを達成できな場合には指揮官の更迭に踏み切るのは間違いないと予測されるだけに、今後の戦いが注目される。