第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で2年連続8度目の総合優勝を果たした青学大で4区を担った太田蒼生(4年)に対し、原晋監督(57)が〝愛のムチ〟を送った。
23日に同大・青山キャンパスで行われた優勝報告会では「4年間で4回走って、最後にしっかり優勝できてよかった」と笑顔で振り返り、同日に出場が発表された東京マラソン(3月2日)については「日本で一番大きいマラソンに出られるのでとてもワクワクしている。優勝と日本記録(2時間4分56秒)を目指す」と意気込んだ。
卒業後はGMOインターネットグループに所属するプロランナーとして、マネジャーと二人三脚で都内を拠点に競技を続ける。「チームと一緒に練習をするのではなく、僕の考えたメニューでやっていこうと思っている」と明かし「ランニングしか知らないランナーではなく、アーティストのようなランナー、もっと陸上界を盛り上げていくことも踏まえて、どんな大会も全力で楽しめるランナーでありたい」と展望を語った。
原監督は「本当に世界を目指したいのならそうあるべき。自分がスポンサード、欧州や米国のトップアスリートはそういうやり方をとっている。ポテンシャルは高いものがある」と評価する一方で「ただ、初マラソンでね、そんなに世の中は甘くはない」とニヤリ。指揮官は厳しい言葉を送ったが、太田は次なるステージでどんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。