東京五輪で金を含む3個のメダルを獲得した卓球女子の伊藤美誠(スターツ)は〝一戦必勝〟の精神でコートに立っている。
23日の全日本選手権(東京体育館)では初戦となる4回戦で杉渕栞(JR北海道)を4―2で下して5回戦進出。第1ゲームから3ゲームを先取するも、第4、5ゲームを落とし、苦戦を強いられる場面もあった。試合後には「今日は本当に踏ん張った感じがあった。本当に接戦で勝ててよかった」と安堵の表情を浮かべた。
今大会を迎えるにあたり「年始に入ってからはトレーニングも含めてちょっとした休みはあるけど、あまり後半は休まずにやった。練習とかも動きも結構トレーニングをやっているから良くなってきた」。前回大会は6回戦で木村香純(トップおとめピンポンズ名古屋)に敗れ、パリ五輪代表の座を手にすることができなかったが「去年とかみたいに選考が入っているわけではないので、ちゃんと全日本に集中できるというところが本当にうれしい」と前向きな気持ちで挑んでいる。
3年ぶり4度目の優勝がかかる中でも「自分も大きな目標はもちろん頭には置いているが、やっぱり一番は目の前の選手に勝つこと」と冷静沈着。次戦以降も自然体で相手と対峙する。