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井上尚弥〝30億円契約〟初戦「落とせない大きな試合」計量一発パス

東スポWEB 2025年1月23日 17時17分

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一戦(24日、東京・有明アリーナ)の前日計量が23日、横浜市内で行われ、4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)と挑戦者のWBO同級11位・金芸俊(キム・イェジュン、32=韓国)はともに1回目に55・2キロでパスした。サウジアラビア最大のエンターテインメントイベント「リヤド・シーズン」と結んだ30億円規模の複数年スポンサー契約後初の試合に臨む井上は、同イベントのロゴが入ったジャージーを着用し、「落とせない大きな試合」と意気込んだ。

当初の挑戦者サム・グッドマン(オーストラリア)の2度の負傷により、1か月延期と試合2週間前に相手が金に変更となるトラブルに見舞われた一戦の計量は問題なく終了。井上は浮彫のような研ぎ澄まされた筋肉美を披露し、仕上がりの良さをうかがわせた。

待たされた一戦に「本当にいよいよだなと。かなり楽しみな心境」と胸を躍らせた井上。延期が調整面でプラスになったといい、「少しずつですけど体もデカくなってますし、スーパーバンタムの体の完成には近づいてきている」と手ごたえを感じている。

撮影で向かい合った金については「臆することなく試合に挑んできている、代役として受けてくれたという気持ちが強いと思う。あきらめることなく向かってきてくれるんじゃないかと」との印象を抱く。減量のリカバリーに関しては「相手が変わってイメージが違うので、今回はスピードボクシング重視にする必要はないかな、と思っている」との考えだ。

リヤドシーズンと契約後の初戦であることに「自分の中で大きく考えが変わるわけではない」と話しながらも、「落とせない大きな試合ではある。気負いなく自分を信じてやりたい」と静かに闘志を燃やす。さらに、今後に計画される米国ラスベガスとサウジアラビアでの試合へ「両立していけたらいい。明日の試合が大事ですけど、その後のボクシングキャリアとしての試合も楽しみにしていきたい」と目を輝かせた。

井上の所属ジムの大橋秀行会長も「いろんな意味で井上にはプレッシャーがかかると思うが、そんなプレッシャーに負ける選手ではない。問題ないです」と信頼。巨額契約にふさわしい勝利を収められるか。

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