新日本プロレス23日の後楽園ホール大会で、棚橋弘至(48)が村島克哉(24)との初一騎打ちで貫禄を示した。
来年1月4日東京ドーム大会での現役を控えている棚橋は、今年から「ファイナルロード」を開始。前日の後楽園大会で行われた嘉藤匠馬とのシングル戦に続いてこの日の第1試合も「継(つなぐ)」と銘打たれ、ヤングライオンの村島との初一騎打ちが実現した。
千載一遇のチャンスに棚橋の髪をつかむほどの闘志を見せた村島に逆エビ固めで捕らえられた棚橋だったが、エースの壁は高い。エルボーにドラゴン式張り手で応戦すると、逆エビ固めで追い込んでいく。
ドラゴンスクリューを張り手で防がれながらも、村島がアピールしているスキを見逃さずドラゴンスクリューを発射。最後はフィニッシュホールドの一つであるテキサスクローバーホールドでギブアップを奪ってみせた。
バックステージでは「村島…リング上で『ありがとうございましたなんて言わないんで、もう1回またいつか』なんて…。昨日の嘉藤もそうだけど、若い選手、対戦する選手の全員に火つけて回るから」と団体の未来を担うヤングライオンの姿勢に感慨深げな表情。それでも最後は「棚橋さんの後は俺たちで何とかします? 安心しねえから。そんな言葉、信用しねえから。態度で見せろ、試合で見せろ! 棚橋の最後の戦い、これから俺がやること全部に意味を込めます」と力強く言い切っていた。