カド番危機だ。大相撲初場所12日目(23日、東京・両国国技館)、大関琴桜(27=佐渡ヶ嶽)が幕内尊富士(伊勢ヶ浜)に屈して7敗目。一時は土俵際まで尊富士を追い詰めたものの、右手一本で突き落とされて逆転負けを喫した。
土俵下で見守った高田川審判長(元関脇安芸乃島)は「(尊富士は)タイミングが良かった。しゃくったところにたまたま(右手が)入った。それがたまたまハマった」と取組を振り返った。
先場所は14勝1敗の好成績で初優勝。初の綱取りに挑んだが、2日目の小結阿炎(錣山)戦から悪夢の5連敗で、その可能性は消滅。横綱昇進が期待された場所で、一転してカド番危機となってしまった。
13日目は2敗で単独首位の幕内金峰山(木瀬)との一番。看板力士の意地を見せられるか。