新日本プロレス23日の後楽園ホール大会で、大岩陵平(26)がYOSHI―HASHI(42)とのシングルマッチを制した。
今シリーズの最終戦2月11日大阪大会では、後藤洋央紀がIWGP世界ヘビー級王者のザック・セイバーJr.に挑戦する。この日のメインではザックのタッグパートナー・大岩と、後藤と「毘沙門」で活躍するYOSHI―HASHIによる〝代理戦争〟の様相を呈するシングルマッチが実現した。
試合が動いたのは15分過ぎだ。KUMAGOROSHIを回避した大岩はスリーパーホールドに捕獲。しかりTHE GRIP(左のローリングラリアート)にカウンターの左ラリアートを浴びると、KUMAGOROSHIでマットに突き刺された。
それでもYOSHI―HASHIのカルマを阻止すると、打撃戦からショートレンジラリアートで攻勢に。ドクターボム、ダイビングボディープレスと畳みかける。小川良成の得意技だった腕極め式キャメルクラッチからスリーパーホールドに捕らえると、ついにTHE GRIPをさく裂させて3カウントを奪った。
試合後のリング上では「2025年もTMDKが新日本プロレスの中心だ。そして俺こそが新日本プロレスだ」とマイクアピールした。TMDKは団体最高峰王座を保持するザックに加え、大岩の同期・藤田晃生がロビー・イーグルスとIWGPジュニアタッグ王座を獲得するなどユニットとしての勢いをさらに増している。大岩は「(自分は)TMDKに入っただけで、何も成績を残していない。それが俺にとってはすげえ悔しくて、だからこそ俺はここじゃ負けちゃいられねえ。ここで負けたら、野毛道場で、プロレスリング・ノアで、TMDKでやってきたことが何の意味もなくなっちゃう」と発奮。「TMDKの時代だからこそ、この俺もベルトを巻いて、新世代と言われてくすぶってるようなヤツらをさっさと超さなきゃなんねえんだよ。今まで以上に貪欲にこのリングで自分の存在をアピールしていきます」とさらなる活躍を誓っていた。