女子プロレスラー・Sareee(28)が23日の自主興行「Sareee―ISM」新宿大会で、4月の引退を控える〝女子プロ界の横綱〟里村明衣子(45=センダイガールズ)と対戦。デビュー戦の相手でもある里村との最後の一騎打ちで激闘を繰り広げた。
試合は序盤から両者一歩も引かない戦いとなった。Sareeeが重いエルボーを叩き込めば里村からは鋭い蹴りを返される。そんな中、Sareeeは終盤にチャンスをつかむ。里村の猛攻を耐えて叫び声をあげると、裏投げ2連発でマットに叩きつけることに成功。さらにスリーパー、頭突きでダメージを与えてトドメの裏投げを狙った。
ところが一瞬の隙をついて体勢を入れ替えられ、デスバレーボムで頭からマットに突き刺されてしまう。さらに必殺のスコーピオライジングで脳天にかかとを落とされると立ち上がれず3カウントを聞いた。試合後、里村からは「Sareeeがいう世代交代…。そんなの私の中でとっくに終わってる。でも、世代交代しても生き残っているのが里村明衣子だ」と言葉を送られる。さらに「10年前にデビュー戦の相手をさせてもらって、よくここまで来れたと思います。私からもありがとうと言いたいです」と感謝の言葉を送られた。
リングを降りる里村を座礼して送ったSareeeは、マイクを持つと「あれだけ『里村明衣子を超える』って言っていたのにこんな情けない姿を見せて本当に申し訳ないです。2025年に入って2本のベルトも失って…。今日まで、ここでもし(里村に)負けたら終わりだなって思っていました」とうつむく。それでも、眼光を鋭くすると「でも今は不思議とそうじゃないです。今の気持ちは、メチャクチャ悔しいし、情けないけど、過去イチ燃えてます!」としてどん底からの再起を誓う。そして「これからも私は里村明衣子を追い続けます。引退しようが、必ず超える!」と力強く宣言だ。
また次回3月10日に行われる7回目の自主興行に向け「私は〝最強〟と戦いたい。最強を、必ずこのリングに連れてきます」と宣言していた。