女子プロレス「スターダム」で初開催された「新春ユニット対抗リーグ戦」の優勝決定戦(23日、新木場1stRING)で「ネオジェネシス」が初制覇を果たした。
同リーグ戦でブルーブロック1位のネオジェネシス(スターライト・キッド、AZM、鈴季すず、星来芽依、天咲光由)は、レッドブロック1位の「イーネクサスヴィー(EXV)」(舞華、白川未奈、月山和香、HANAKO、梨杏)と激突。優勝決定戦では出場者全員参加で30分間試合をし、より多い本数を取ったユニットの優勝となる(本数とは、通常プロレスルールにおけるあらゆる勝利のことを指す)。1本ごとに1分のインターバルを取る形式で行われた。
試合がスタートすると、ネオジェネシスが全員で梨杏に集中攻撃を浴びせ圧倒。だが、EXVの好連係に苦戦し、HANAKOにつかまった天咲が6分28秒で3カウントを献上した。
闘争心に火をつけられたネオジェネシスが2本目では反撃開始。ハイスピード王者の星来がスピーディーな動きで梨杏を翻弄し、ドロップキックで3カウントを奪取した。
1対1で迎えた3本目では両軍が入り乱れる大乱闘に発展。リング上でAZMと白川が一騎打ちの状態になると、白熱した戦いを繰り広げた。最後はAZMが巧みな技で3カウント寸前まで追いつめたが、白川にグラマラスコレクションMINAで丸め込まれ勝利を許してしまった。
4本目でも2人の激闘は続きAZMが白川に猛攻撃。さらに仲間のアシストも功を奏し優位に立ったAZMがあずみ寿司(変型ラ・マヒストラル)で白川から3カウントを奪いイーブンに戻した。
5本目は鈴季が舞華と壮絶なエルボー合戦で幕開け。鈴季がテキーラショットを舞華に炸裂し勢いに乗ると、AZM、天咲と合体パワーボムでマットに叩きつけた。24分39秒で鈴季が舞華にジャーマンスープレックスを決め3カウントを奪った。
6本目となり、残り試合時間が5分切っても両軍の勢いは止まらず。残り試合時間20秒のところでキッドが舞華にみちのくドライバーⅡを決められ窮地に陥った。さらに舞華からリストクラッチ式みちのくドライバーⅡを決められたキッドは大の字に。2カウントが数えられたところでネオジェネシスの仲間がカットに入り、ピンチを逃れると試合終了のゴングが鳴った。
30分の激闘を戦い抜き、優勝トロフィーを受け取ったネオジェネシスは大喜び。マイクを持った鈴季が「ネオジェネシス優勝! おい、この形式ハードすぎるだろアホか! でもEXVと戦えてめちゃくちゃ気持ちいい試合だったよ!」と笑いかけた。
優勝ユニットはスターダムの管理する王座のうち、2つの王座に挑戦できる。キッドは「今日はありがとう…うちらが挑戦するベルトはもう話し合って決めてるもんね! うちらが挑戦するのは…せーのアーティストとゴッデスに挑戦するぞ!」と5人で声をそろえて発表。ゴッデスは鈴季&星来が、アーティストはキッド、AZM、天咲が挑戦することを表明した。
最後はキッドとAZMの掛け声で「今を信じて明日に輝け! ウィーアースターダム!」と合唱し大会を締めた。