女性トラブルを認めた元SMAPリーダーの中居正広(52)が23日、芸能界から同日付で引退すると発表した。中居は昨年末の段階で近しい関係者には引退を示唆していた。また、引退を発表した声明では〝誤記〟があり、優秀なスタッフが不在だったことが改めて浮き彫りになった。
中居は23日、有料会員サイトと公式サイトで声明を発表し「私、中居正広は本日をもって芸能活動を引退いたします」と報告した。この日だった理由について「テレビ各局、ラジオの皆さまとの打ち切り、降板、中止、契約解除等に関する会談はすべて終了し、スポンサーの皆さまとも順次協議中であることから、本日となった次第でございます」と説明。22日にテレビ朝日系「中居正広の土曜日な会」の打ち切りが発表され、テレビ5本、ラジオ1本の計6本のレギュラーをすべて失っていた。トラブルを起こした女性には「心より謝罪申し上げます」と改めてわびた。
昨年12月20日のNEWSポストセブン、同26日の週刊文春で女性トラブルを報じられた。
年をまたいで9日に報道を事実と認めた。それから2週間後のこの日、引退を発表したが、本人は昨年12月20日の一報以降、近しい関係者には引退を示唆していた。事情を知るテレビ局関係者の話。
「女性とは解決金を支払って示談に持ち込んだので、報道で明るみに出なければ活動継続、明るみに出れば引退が視野にあったそうです。昨年末の一報以降、親交のあるテレビ局幹部らに電話で『やめることになりそう』といった趣旨のことを口にし、『支えるから!』と慰留されたそうですが…」
引退を発表した声明では〝誤記〟があった。
この日正午、有料会員サイトで「テレビ各局、ラジオ、スポンサーの皆さまとの、打ち切り・降板・中止・契約解除等に関する会談がすべて終了」としていたが、直後に「テレビ各局、ラジオの皆さまとの打ち切り、降板、中止、契約解除等に関する会談はすべて終了」「スポンサーの皆さまとも順次協議中」と書き換えられた。
「正午に有料会員サイトで声明を発表した後、ほどなくして、スポンサーとは『順次協議中』とサラッと書き換えられました。スポンサーとの協議はまだ終わっていなく、誤記だったのでしょう。優秀な事務所スタッフがいれば声明の内容を何度も確認、推敲(すいこう)したはず。そういったスタッフが不在だったことが浮き彫りになりました」(別のテレビ局関係者)
中居は20年3月にジャニーズ事務所を退所して翌4月、個人事務所「のんびりなかい」で活動していた。
1988年に木村拓哉、稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾、森且行(96年に脱退、オートレーサーに転身)とSMAPを結成し、91年にCDデビューした。国民的アイドルグループになって大活躍したのは周知の通り。「世界に一つだけの花」(03年)などヒット曲を連発しつつ、歌唱力がビミョーなことを自らネタにした。個人としてはMC業を確立。16年のSMAP解散騒動では、解散阻止に奔走したとされる。
引退を発表した声明で、有料会員サイトでは「こんなお別れで、本当に、本当に、ごめんなさい。さようなら…」とファンに謝罪。公式サイトでは「37年間、ありがとうございました。さようなら…」と結んだ。元国民的アイドルの寂しく、あっけない幕引きだった。