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佐々木朗希 ドジャース獲得の裏に2人の〝実働部隊〟 日本文化に精通も「敵」は多く…

東スポWEB 2025年1月24日 5時6分

ロッテからポスティングシステムでMLB移籍を目指した佐々木朗希投手(23)は、争奪戦の末に下馬評通りのドジャース入団で決着した。

22日(日本時間23日)に行われた入団会見で、佐々木は「どの球団もそれぞれ魅力があったんですけど、いろんな話をした上で総合的にドジャースが一番良かったという判断です」と語り、決め手として「一番はフロントの安定感かなと思っています」とアンドリュー・フリードマン編成本部長(46)率いる球団のあり方を挙げた。

そのフリードマン本部長は昨オフの大谷、山本の獲得に続く今回の〝勝利〟に「ゲレン・カー(球団副社長)が長い時間をかけ、膨大なエネルギーを注いできた。イシュマエル・クルーズ(環太平洋スカウト)、ジョン・ディーブル(環太平洋スカウト・ディレクター)、そして私たちのスタッフ全員も同様に取り組み、何度も彼の試合を見て準備を進めてきた」。2019年の大船渡高校時代から徹底マークしてきたトップターゲットの獲得を喜んだ。

佐々木獲りのキーマンだったカー氏とディーブル氏の実働部隊は、レッドソックス在籍時からの名コンビだった。オーストラリア代表監督も長く務めたディーブル氏は06年の西武・松坂、日本ハム・岡島の獲得に尽力。08年にはカー氏が加わり、日本球界を震撼させる田澤純一投手(現ENEOS)の獲得を主導するなど、日本のトップ選手を次々と引き入れてきた〝仕事人〟だ。

それだけに敵も多い。あるMLB球団関係者は「23年のWBC日本代表の宮崎合宿ではドジャースの編成、スカウト陣だけがブルペンへのアクセスを許されていた。この2年間で獲得した山本由伸、佐々木朗希の投球練習を間近で見ていたんだ。おそらく2投手のマネジメントを務める代理店サイドからパスが支給されたんだろう。そして、来年(26年)のWBCでも同じことが繰り返されるだろう」と吐き捨てた。

こうした日本文化にも精通し、〝根回し〟もできるドジャース実働部隊。その行動力の前に他のライバル球団はお手上げ状態で事態の推移を見守るしかない。

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