第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で2年連続8度目の総合優勝を果たした青学大の主将・田中悠登(4年)が〝アナウンサー就活術〟を本紙に明かした。
王者をまとめたリーダーは、今春から故郷・福井のテレビ局「福井放送」にアナウンサーとして就職。昨年の箱根駅伝後からアナウンススクールに通っていたものの、あくまで陸上の練習が優先だった。土日の授業は一部しか受けられなかったが、オフの月曜日に「ちょっと無理を言って対応してもらった」と可能な範囲でアナウンス力などの向上に努めてきたという。
就職活動中はアナウンススクールの先生だけでなく、全国のテレビ局に内定した同期たちも大きな支えとなった。「僕は寮にいるので同期と面接練習やアナウンス練習を直接はできない。それでも同期に音声を送って『ここがこうだよ』みたいな感じで直してくれたりした。本当にそういった形で支えてもらった」と感謝を口にした。
23日に同大・青山キャンパスで行われた優勝報告会では「就活をしている時は本当に苦しかったけど、いざ春から働くとなると、楽しみという気持ちが大きい。周りのいろんな人を頼ってぜひ頑張ってほしい」とアナウンサーを目指す体育系の選手たちにエール。2つの夢を実現させた田中の表情は充実感であふれていた。