ドジャース・大谷翔平(30)の口座から1700万ドル(約26億5000万円)を不正送金したとして銀行詐欺罪と虚偽の納税申告で起訴されている元通訳の水原一平被告(40)の大谷になりすました会話の音声が米メディア「ジ・アスレチック」で公開された。
約4分間の音声で水原被告は大谷を名乗って銀行員と会話。20万ドルの送金についてやり取りしており「私は誰と話していますか?」「大谷翔平です」「詐欺行為が横行しているので弊社はオンライン取引を注意深く監視しています。この取引の理由は何ですか?」「車のローンの返済です」「受取人との関係はどのようなものですか?」「友達なんだよ」「直接会ったことはありますか?」「はい、何度も」などと答え、6ケタのコードを読み上げている。水原被告は大谷の口座情報を自分の電話番号とメールアドレスに変更することでセキュリティー対策を回避したという。
同メディアによると大谷は水原被告の歯の治療代として6万ドルの小切手を切っていたという。ジェフ・ミッチェル副検事は連邦地裁に提出した訴状で「被告は小切手を自分の口座に入金し、大谷の許可もなしに大谷のデビッドカードを使って歯の治療費を支払った。最終的には被告の動機はギャンブル依存症ではなく、むしろ貪欲さであった」と記している。水原被告は罪を認め、判決は2月6日に予定されている。