【ニューヨーク州クーパーズタウン２３日（日本時間２４日）発】２０２５年の米野球殿堂入りを果たしたイチロー氏（５１＝マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター）が米野球殿堂博物館で記者会見を行った。
野手史上初の満票に１票足らなかったことで、全米の野球記者の間で波紋が広がっている。冒頭のあいさつで「投票していただいた記者の方々、ありがとうございました。どうやら１人、投票してくれなかった方がいるようですが、ぜひ、自宅に招待して一緒にお酒を飲みたいので、名乗り出てシアトルにお越しください」と話すと、並んでいたＣ・Ｃ・サバシア氏とビリー・ワグナー氏も笑みをこぼした。
現役時代にクーパーズタウンを７度訪れているが引退後は初だ。「８回目の今回、ホール・オブ・フェイマーとしてここに戻ってこられて、大変光栄に思います」と思いを口にした。
日本人として初の殿堂入りした実感を問われると「おそらく、それは時間がたってから分かるのではないかと思います。まだ２１日に報告を受けて、今日まで時間に追われて、なかなか今の気持ちをかみしめるということができていません」と語るとこう続けた。
「今日、博物館に来て、これからじわじわと湧いてくると思うんですけど、おそらく５年、１０年、２０年、もしくは僕がいなくなる時にそれを実感するのではないかと、何かがこう、今日の日が、この出来事が、この意味がひょっとしたらあったかもしれないと感じられるのは先のことかもしれない」
レリーフが設置される予定のスペースにサインを書き、妻弓子さんと記念撮影に納まった。