本紙イチ押しのホークス選手に迫る「QスポAnswer」。今回ピックアップしたのは2023年育成ドラフト1位で入団した大泉周也外野手(25)だ。社会人、独立リーグを経た苦労人は1年目、主に三、四軍戦に出場し力強い打撃を持ち味に経験を積んだ。支配下登録を目指す25歳はどのような思いを持っているのか。本紙が直撃した。
──1年目を振り返って
大泉 二軍での打席がなかなか少なくて、インパクトを残すことができなかった。少ないチャンスで圧倒的な数字を残していかないといけないと感じたので。今年はまずは二軍でインパクトを残せるように、少ないチャンスかもわかんないですけど、ものにしていきたい。
──打撃で特に何を意識している
大泉 長打を増やしてく中で、率も上げるために、バットの軌道をしっかり確立しようかなとフォームを固めてる感じです。
──打撃ではどこを伸ばしていきたい
大泉 速い球にアジャストする。確率が上がってくれば長打も増えていくと思うのでプロの速い球にしっかりコンタクトできるように。それを想定して、春先のオープン戦の段階でしっかりとアピールしていかなきゃいけない。
──台湾のウインターリーグで好成績(打率2割9分2厘、1本塁打、8打点)。手応えは
大泉 しっかり振ることを課題にやっていた中でよかったのはもちろんあるんですけど、ちょっと物足りない。(甘い球を)ファウルにする場面もあった。それをしっかり捉えられるようにとか、もう少しできたかなと。
──海外で野球をやったというのは
大泉 それほど大きな違いはなかったんですけど、一番は12月半ばまで実践、試合ができた。それはすごく大きい。
──プロに入って始めた練習など
大泉 アイピッチはしっかり活用していきたいなと思ってます。変化球とか実践に近い形で打てる。それを積極的に取り組んで、スタートダッシュが大事だと思ってるので、そこに向けてやってます。
──リフレッシュ方法は
大泉 妻も僕もサウナが好きなので、車で行ける距離ですけど、少し遠出してサウナに行って、そこのおいしいものを食べたりとか。ドライブも好きなのでそういうのも兼ねて。
──計画はどちらが立てる
大泉 妻ですね。妻が好奇心旺盛なので『行ってみたい』ということが多い。僕はあんまりわからないので、一緒に行く感じです。
──2年目の今季に向けて
大泉 年齢も高卒、大卒でもないですし、常に危機感を覚えている。今は支配下を勝ち取ることしかないですね。「今年は体を作って」とかではない。結果を出さなきゃいけないので、危機感をプラスに変えていけるよう。支配下になりたい思いは強くなっているので、そこを目指して頑張りたいです。
☆おおいずみ・しゅうや 1999年9月16日生まれ、山形県山形市出身。左投げ左打ち、外野手。背番号123。身長173センチ、体重89キロ。山形中央高では高校通算53本塁打を放ち3年時に主将を務めたが、県大会決勝で日大山形に敗れた。日本製鉄鹿島に進んだのち、2021年からはBCリーグ・福島レッドホープスに入団。入団3年目にはリーグ本塁打王に輝くなど自慢の長打力を発揮し23年育成ドラフト1位で指名を受けた。24年は二軍では11試合の出場にとどまったが21打数7安打と結果を残した。非公式戦では111試合に出場し、打率3割1分、13本塁打、64打点。