ジャーナリストで立憲民主党衆院議員の有田芳生氏が、引退した中居正広をめぐって炎上した。X(旧ツイッター)でほかにも被害者がいると投稿したところ「知ってたのに黙っていたのか」と批判が殺到したのだ。一体どうしたというのか。
有田氏は21日に「フジテレビと中居問題。僕が知っている女性タレントも中居被害を受けていた」と投稿。1000万超えのインプレッション数で2000件ものコメントが寄せられ、「後出し」「知ってたのに黙ってたんですね」と炎上しているのだ。
23日、有田氏に投稿の真意を聞いた。「週刊文春で被害女性について報道されていますが、それだけにはとどまらない。今、報道されているような被害ではないが、極めて不愉快な思いをした女性タレントがいたってことは私も知っているのでそれを書いたのです」と明かした。
黙っていたことに批判が集まっているが、ピントがずれているという。
「センシティブな問題であり、ご本人が明らかにしたくない、もう相手と関わりたくないっていうことだから。なぜ助けなかったのかというのは筋が違う話ですよ」
渦中の中居はこの日、芸能界引退を表明した。「この問題の基本は、中居さんがやってきたことを自ら反省することと、そういう行為を許してきた、あるいはそういう環境を作ってきたフジテレビの責任が問われるべきです」と、焦点はフジテレビの対応に移ると話した。
同僚である立憲の小西洋之参院議員はフジテレビ問題について、「国会開会後には必要に応じて質問等を行いたい」(17日のX)としているが、国会からできることはあるのだろうか。「芸能人たちには組合がなく、いろんなパワハラ、セクハラを受けても救済の方法がなかったことについて、働き方改革の一環としてできることがあるのではないか」と指摘した。
2015年から一般企業ではメンタルヘルス対策の義務化がされたことを例に挙げ、「そういうことも芸能界の中でやらないといけないだろうし、テレビ各局において日常の駆け込み寺のような精神的ケアの体制をどう作っているのかも問うていかないといけない。放送免許の話まではいかないのではないか」と述べた。
有田氏も過去にテレビ番組への出演は多くこなしてきた。女性アナや女性社員の〝献上〟の話は聞いたことがあるのか。「聞かなかったね。たしかに飲み会に女性アナがいたことはあった。僕らは呼ばれて行くだけだけど、女性アナにとって嫌だけど行かざるを得ないものだったかは聞いたことがない。いずれにせよフジテレビだけでなく全局が調べないといけない」
注目度が高い話題だけに炎上しやすいようだ。