卓球女子でパリ五輪シングルス銅メダルの早田ひな(日本生命)は、自身の体と相談しながらコートに立っている。
24日の全日本選手権(東京体育館)では5回戦で面手凛(山陽学園高)を4―2で下し、6回戦も三村優果(サンリツ)に4―1で勝利。2連勝で25日の準々決勝進出を決めたエースは「復帰してまだ時間がそんなに経っていない。試合をしながら感覚を取り戻すことが多い。苦しい試合が多かったが、少しずつ自分の感覚に落としていった。いろんなコンディションも含めて調整ができていない中で入っている」と冷静に振り返った。
パリ五輪で負傷した左腕の状態はまだ万全とは言い難い。「試合をしてみてもしかしたら明日棄権になるかもしれないという気持ちで試合に臨んでいる。あきらめるところはあきらめると心に留めて試合をしている」としながらも「自分ができることを最大限やる。できる範囲でベストを尽くして頑張りたい」と力を込めた。
今大会の目標だった「3勝」はすでにマーク。芝田沙季(ミキハウス)との4強入りを懸けた戦いも、マイペースで挑む。