卓球女子でパリ五輪代表の張本美和(木下グループ)は〝一石二鳥〟で5連戦を乗り切った。
24日の全日本選手権(東京体育館)でジュニアで3連覇を果たすと、シニアでも5、6回戦を制して準々決勝進出。1日で5試合というハードスケジュールを乗り切った。全試合終了後の取材では「試合続きなので落ち着いて喜ぶことはできなかったが、一般の部で勝てて、ジュニアでも3連覇できてうれしい気持ち」と声を弾ませた。
6回戦ではカットマンの佐藤瞳(ミキハウス)と対戦。「4試合が終わった後は次の試合がカット型の選手だったので不安はあった」というが、序盤からエンジン全開。4―0でストレート勝ちを収め「試合に集中してみたらそうでもなかった。この試合で疲れる準備はしていたが、今持っているものを全て出し切ろうと思った」と安堵の表情を浮かべた。
最近は体力強化の一環としてランニング量を増やした。「練習後やオフの日に走って体力をつけたい気持ちと、最近は太ってしまったので、いつもは週1回だけど、全日本前は週2回ぐらい走った。3キロを20分ぐらいかな」と振り返った上で「全日本の3日前ぐらいに元の体重に戻せたので、女の子としてうれしい」と笑いを誘った。
25日の準々決勝に向けては「体調も技術の面も調整して1試合1試合勝てるようにしていきたい」と決意表明。一般でも決勝に進めば4日間で12試合をこなすことになるが、ランニングパワーでジュニアに続く頂点取りを目指す。