陸上の大阪国際女子マラソン(26日、ヤンマースタジアム長居発着)に出場する鈴木優花(第一生命グループ)が〝自身の変化〟に言及した。
昨年はパリ五輪で起伏の激しいコースを攻略して6位入賞。世界の舞台で存在感を示した鈴木は、24日に大阪市内で行われた会見で「世界大会を経験できたのはターニングポイントだった」と明かし、以前は課題だったメンタルコントロールについても「練習でも1個ずつ大事にしたい気持ちが強すぎて、気持ちの波があったが、今は自分の中で1個の練習を全部通過点としてとらえられるようになった。大会でどんな走りをしたいか見失わずに、そこをモチベーションに変えてやってこれた。この1年間で落ち着いて考えるようになった」と手応えを口にした。
パリ五輪では自己ベスト(2時間24分02秒)をマークするも「五輪前はケガ明けの状態から入った。距離走で苦しい中、押す練習しかできていなかった」。ただ、今大会に向けてはレースに近いペースでの走り込みなどをこなしており「駅伝を走った後なので、スピードが出やすい状態。まだまだ他のみなさんよりも質とか量は少ないかもだが、ようやくここまでできるようになったかなと思っている」と成長ぶりを実感している。
今大会は9月に東京で開催される世界選手権の代表選考を兼ねており「パリ五輪には出場したが、決して満足していない。これから何回でも世界大会を経験したい」ときっぱり。再び日の丸を背負う覚悟はできている。