東京五輪で金を含む3個のメダルを獲得した卓球女子の伊藤美誠(スターツ)に〝追い風〟が吹いている。
24日の全日本選手権(東京体育館)では6回戦で安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)に4―0で快勝。昨年は6回戦で敗れてパリ五輪切符を逃していたが、この日はストレート勝ちで25日の準々決勝進出を決めた。「昨日よりも楽しめている。考えることも大事だが、今日は一番モットーにできたのでよかった。うまくいかなくても気持ちを切り替えられた」と振り返った。
今大会はシングルスのみの開催で、23日は1試合、24日は2試合を消化した。「(スケジュールが)自分にとって合っていた。試合配分だったり、試合の時間のやり方だったり、選手にとっても、私にとってもすごくよかった。選手ファーストな感じがすごくした。1試合に集中できるし、今日も多くても2試合。目の前の試合にちゃんと集中できるところがすごく良かった」と感謝を口にした。
25日は準々決勝1試合、26日は準決勝、決勝と2試合が行われる。一戦必勝の精神で挑む伊藤にとっては、最高の日程で日本一へ挑戦できそうだ。