大相撲初場所13日目(24日、東京・両国国技館)、大関豊昇龍(25=立浪)が大関大の里(24=二所ノ関)を首投げで下し、首位と1差を死守。優勝争いに踏みとどまった。
取組後の支度部屋では「集中して良かった。しっかり見ながら、相撲を取ろうと思った。反応が良かった。何より勝って良かった」と納得顔。逆転優勝の可能性を残したことには「特に意識していない。一日一番取って、結果がついてくればいい」と目の前の相撲に集中することを強調した。
一方で「あと2日、見ている人には面白いと思うけど、俺たちは大変。疲れているし…。ケガなく終わらせたい」と本音ものぞかせた。
昨年の秋場所は8勝7敗と低迷し、九州場所は13勝を挙げて優勝次点。今場所は平幕に連敗するなど3敗しており、綱取りは厳しい状況にある。それでも、九重審判長は豊昇龍の綱取りの可能性について「成績次第で、審判部でいろんな話が出ると思う」と話すにとどめた。今後の審判部の最終判断に注目が集まる。