第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で2年連続8度目の優勝を果たした青学大の原晋監督(57)は、選手たちにさりなげない〝気配り〟を見せていた。
直近11大会で8度の箱根路制覇に導いた名将は、テレビ番組への出演や講演などの依頼が長きにわたって殺到中。それらの副収入で卒業旅行をプレゼントしており、今季のチームは3泊4日のグアム旅行を選択した。原監督は「円安で国内に行った方がよほどぜいたくな旅行ができる。ハンバーガー1つ食べるにも1000円から2000円かかるけど、やっぱり海外に行きたいんでしょ」と頬を緩めた。
もちろん選手たちと同様に、原監督も箱根路に向けて全精力を注いできた。疲労はたまっているはずだが「私は行かない。学生も嫌がるだろうし、私も嫌ですから。僕は試合やスカウトや合宿で国内は結構行っているので、特にここ行きたいはない」。あくまで選手たちのご褒美で、自身は引き続きチームや各選手の強化に努めていく構えを示した。
選手たちは「原メソッド」のもと、4年間箱根路のために過ごしてきた。だからこそ「のんびりと同期で、最後の学生生活を楽しんでくれたら」。選手たちが気を使う可能性まで考慮するのが原監督流。数々の試練を乗り越えた選手たちに思う存分、卒業旅行を楽しんでほしいからこその言葉だった。