女子プロレス「スターダム」のフューチャー王者・天咲光由(22)が、〝外野の声〟を黙らせる。
団体の旗揚げ14周年記念大会(23日、新木場)で行われた「新春ユニット対抗リーグ戦」の決勝戦で自身が属する「ネオジェネシス」が「イーネクサスヴィー」を撃破し、優勝を飾った。リーグ戦を初制覇した天咲は「初めて新木場のリングに立てて、スターダムの歴史の重みを感じることができました。そんな会場で優勝できて、うれしかった。今回のリーグ戦で戦い方の幅が広がって、成長できたと思います」と笑顔を見せた。
リーグ戦優勝で自身が保持するフューチャー王座のV2戦(25日、ベルサール高田馬場)にも勢いをつけることができた。対戦する極悪軍団「H.A.T.E.」に属する稲葉あずさ(17)について「まだ高校生なのにすごいなって思う部分もあるし、10代の無鉄砲さみたいなのは見ててうらやましい。レスラーだから、生意気なのは当たり前だけど、ナメられているだけは許せないので、ババアの厳しさを教えてあげようと思います」と王者の風格を漂わせた。
また、天咲には王座を守りたい理由がもう一つある。自身への誹謗中傷の声を黙らせることだ。デビュー当時から「超新星」として注目を集めてきた分、誹謗中傷に悩まされてきたが、王者になってからも心無い言葉が送られてくるという。「SNSで『DDTばっかりやって危ない』『チャンピオンに相応しくない』とか、他にも『ブス』『声が低い』とかまで言われて。自分が磨いてきた技はケガをさせようとかじゃなくて勝つためにやってるし、それに加えて容姿とか生まれ持ったものまで否定されて。正直見てていい気はしないですよ」と明かした。
苦しい思いをしてきたからこそ、王者として誹謗中傷にも打ち勝つ。「今この記事を見て悪いコメントを書いてる人がいたら『お前のことだぞ』って言いたい。なので、そういう声を黙らせていけるようなチャンピオンにならないと。そのためにも防衛します」と力強く語った。
「私の一生懸命戦う姿を見て『私もこのベルトを巻きたい』って挑戦する人がどんどん増えてくることが、若手を盛り上げることだと思うので。そんなチャンピオンになりたいと思ってます」
強い決意を示した天咲が、スターダムの若手をけん引する。