ナショナルズは24日(日本時間25日)、ポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた中日・小笠原慎之介投手(27)と2年契約を結んだと発表した。新たな背番号は「16」。
米メディアによると小笠原は2年総額350万ドル(約5億4600万円)で、1年目となる今季の年俸は150万ドル(約2億3400万円)、来季は200万ドル(約3億1200万円)。中日に支払われる譲渡金は70万ドル(約1億920万円)となる。
交渉期限当日の決定に、球団公式Xはバスケットボールなど残り時間0秒で決めるゴールやシュートに例え「ブザー・ビーターーー」と投稿し、ナショナルズのユニホームを着た小笠原の画像に「サインした」という筆記体の文字を添えた。
MLB公式サイトは「2023年にNPBの球宴に選出された小笠原はこれまでに渡米経験があることから、北米でプレーするフィールド外での適応には十分な準備ができている」と伝えた。
日本選手にとってはあまりなじみがない球団ではあるが、小笠原には少なからず縁もある。ナショナルズのキャンプ地が近いフロリダ州マイアミ近郊のコストコなどで買い出しや自炊をしながらジムに通い、ブルペンで投球練習を行った経験がある。
昨年12月には自身のユーチューブチャンネルで、シアトル近郊にある科学的トレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」で投球フォームの動作解析に励み、スライダーの改良に着手していることを明かしていた。同施設の公式Xもこの日「小笠原慎之介、ナショナルズとの2年契約おめでとう。慎之介はNPBからMLBに移籍するにあたり、新たなスイーパーを武器にすることを披露するでしょう」と投稿した。