〝みうみま〟対決を制した卓球女子の伊藤美誠(スターツ)が充実の表情を浮かべた。
25日に行われた全日本選手権(東京体育館)の準々決勝で平野美宇(木下グループ)と対戦した伊藤は、2―3で迎えた第6ゲームに8―10とマッチポイントを握られた。それでも「とにかく思い切ってやろうと思っていた」と逆転でこのゲームを奪うと、第7ゲームは序盤から得点を重ねて4―3で勝利を収めた。
試合後には「今まで一番うれしい状態で最終日(26日、準決勝&決勝)に入れる。準々決勝の段階で世界ランキングの上位を争う選手と対戦するのが初めてだったのでうれしい勝ちだし、うれしい状態で明日試合がまたできるのが本当にうれしい」と頬を緩めた。
同学年の平野とは幼少期から切磋琢磨し合い、パリ五輪の代表争いでは死闘を繰り広げた。「接戦になる覚悟というか、お互いに負けたくない気持ちはすごく強いと思うし、そこの部分で冷静になりながらだが、相手を見ながら、最後は(勝利への思いを)爆発させることができてよかった。こういう(逆転での)勝ち方ができたというか、挽回だったりとか、接戦をモノにできた部分に関しても、平野選手に勝ったということに関しても、すごく自分のためになったなと思う」と手応えを口にした。
準決勝ではパリ五輪代表の張本美和(木下グループ)と対戦。年齢は伊藤の方が8歳上の24歳だが「今一番の伸び調子というか、どんな選手も倒しているのはすごい。自分の中では年上だと思ってやりたい」とチャレンジャー精神で次なる戦いに挑む。