広島・床田寛樹投手(29)が25日、マツダスタジアムで行っている自主トレを公開した。
今季から背番号が昨季までの「28」から「19」に変更。昨季限りで引退した元エースの野村祐輔(35・現三軍投手コーチ兼アナリスト)の背番号を引継ぎ「気も引き締まりますし、背番号を汚さないように、野村さんの成績を越していけるように頑張りたい」。昨季まで2年連続2ケタ勝利を記録中も、勝ち星の数は11勝だったことを踏まえ、16年に先輩右腕がマークした16勝超えを目標とした。
さらに左腕は「イニングは投げれるだけ投げたいですし、一番は負けを減らせるように」と、自身の勝ち負けにおいても〝貯金のできる投手〟を目指すことを宣言。昨季は11勝9敗だった自身の成績においても「勝ち越し」の量を増やしていくつもりだ。
昨季は9月に失速したチームとともに、自身も同月以降は5敗、8月まで1点台だった防御率も一気に跳ね上がるなど〝ガス欠〟となったことを教訓に、オフはウエート・トレーニングでの体力・肉体強化とともに「まずはストレートの平均球速を上げたい」と、直球の高速化に取り組んでいるという。
近年はツーシーム、カットボールの割合が増え、20代中盤までは140キロ後半だった直球の平均球速は、140キロ前半にまで落ちていたことを踏まえてのもの。「最低145、147、8キロまでいけたらいいですね」とキャンプでも速球を磨くことを自身のテーマに設定。実現すれば、初となる開幕投手はすでに公言済みで、9年目で初の大役ゲット、年間の目標でもあるシーズン170イニング以上突破へさらなる安定感を模索していく。