大相撲初場所(東京・両国国技館)は26日に千秋楽を迎える。14日目を終えて、幕内金峰山(木瀬)が2敗で単独首位。千秋楽に3敗で追う幕内王鵬(大嶽)に勝てば、初優勝が決まる。今場所は横綱照ノ富士が引退した中、大関陣はすでに琴桜(佐渡ヶ嶽)と大の里(二所ノ関)が脱落。豊昇龍(立浪)も平幕に3敗を喫し、自力Vが消滅している。
元横綱大乃国の芝田山親方は、新たな一年の展望を「前途多難」と表現。「ここ数年は大関が(優勝候補の)一番手とは言いにくい時代になってしまった。綱取りの琴桜が負け越して、有望株と思っていた大の里も優勝戦線に入っていない。金峰山は悪くないが、(前頭)14枚目が14日目にして先頭を走っている。番付というものは、どこへ行ったのか」と現状を嘆いた。
同親方は、逆転優勝の可能性を残す豊昇龍についても言及。綱取りについては「私が決めることではない」と前置きした上で「(横綱昇進後に)安定した成績を残せなかったら困る」と注文をつけた。豊昇龍は先場所で13勝を挙げた一方で、2場所前は8勝7敗。横綱昇進の可否は別にして、継続的に結果を残す必要がありそうだ。