ニューヨークポスト紙(電子版)は25日(日本時間26日)、「ヤンキースは佐々木朗希を欠いたものの、国際FA期間の実力者獲得に興奮」とのダン・マーティン記者の記事を掲載した。
同記事は「ヤンキースが、他のチームと同様、佐々木朗希を欲しがっていたことに疑いの余地はなかった。もしこの日本人右腕がブロンクスに入団したら、ヤンキースの国際アマチュアスカウト部長であるドニー・ローランドは満足だったろう」と記した。
そのうえで「しかし、ローランドは何年もスカウトしてきた選手たちを手放さなかった」と今週契約した〝金の卵〟ドミニカ共和国出身マニー・セデーニョ内野手に言及。「彼は今年の国際FAで最も若い選手の一人であり、今週ヤンキースと250万ドル(約3億9000万円)のボーナスで契約した16歳の遊撃手である」とした。
続けて「23歳の佐々木がドジャースではなくヤンキースを選んでいたら、セデーニョや他の若手選手たちはおそらく他チームに移籍していただろう。なぜなら佐々木がヤンキースの620万ドル(約9億6720万円)のボーナスプールの大半を使い果たすからだ」と獲得失敗を前向きに捉えた。
ローランド部長は同紙に対し、「ヤンキースにとって最善のものを望んでいるということだ。もしヤンキースにとって最善が佐々木だったら、もちろんそれが私の望みだ。実際のところ、そうならなかったし、私たちはこのクラスが本当に気に入った」とキッパリ。セデーニョの他にルベン・カスティーヨ、イサイアス・カスティーヨの2外野手を獲得できたことに満足そうにうなずいた。
「われわれは16歳で選手と契約する。彼らが大学4年生になる7年ほど前だ。だから予測し、予想する。水晶玉をのぞいているようなものだ。それは簡単なことではないし、他のチームよりも頻繁に正しい判断ができることを願う」とローランド部長は獲得した若武者たちが順調に成長することを願っていた。