女子プロレス「スターダム」の新人・姫ゆりあ(25)が、鮮烈なデビューを果たした。
26日のベルサール高田馬場大会で迎えたデビュー戦では、憧れている元ワールド王者の舞華を指名し対戦した。
試合では舞華に組みつきエルボー連打でくらいつく姿勢を見せたが、ボディースラム6連発を決められ一気にピンチに。さらに逆エビ固めで絞り上げられ悶絶した。
それでも立ち上がるとギロチンドロップを浴びせ、勢いに乗ったゆりあはビッグブーツで反撃。体格差のある舞華を持ち上げ、ボディースラムでマットに叩きつけると観客を沸かせた。だが、舞華からデビュー祝いの強烈ラリアートをくらうと大の字に。最後は胴締めスリーパーで絞め上げられギブアップ負けを喫した。
ゆりあは1999年2月6日生まれの栃木県宇都宮市出身。身長は162センチ、体重は57キロだ。陸上とキックボクシング経験者。プロレス好きな家族の影響でドラゴンゲートを観戦した際にプロレスラーに憧れを持ち、2023年12月に入門した。
試合後、目に涙を浮かべたゆりあは「ここまで来るのにすごい時間がかかったし、あとから入ってきた(浜辺)纏が先に活躍しててすごい悔しかったけど、今日スターダムのリングに立ててすごく幸せです」と語り「今日は私の全力を出しても舞華さんの足の親指にも届かなかったけど、もっと食いしばって上を目指すので応援して見守ってください」と頭を下げた。
23年の夏にスターダムの新人オーディションに応募。見事合格し練習生となったが、実は両親からプロレスラーになることを反対されていたと明かし「25歳までは好きに生きるって決めてて、24歳の夏に親の反対を押し切ってオーディションを受けました。今は親も応援してくれているので、今日やっとデビューできてよかったなと思います」と涙ながらに語った。
憧れの選手には舞華と白川未奈の名前を挙げ「舞華さんみたいに人としても選手としてもみんなから尊敬されたり、どんな技を受けても最後は勝って安心感のある試合ができる選手。そして白川さんのようにどの国でも自分を貫いて、どんどん新しいことに挑戦できるレスラーになりたいです」と目を輝かせた。
スターダムの新星に期待が高まる。