弁護士の紀藤正樹氏が26日、自身のX(旧ツイッター)を更新。フジテレビが設置した第三者委員会に私見を述べた。
フジ・メディア・ホールディングスは23日、傘下のフジテレビとともに、元タレント中居正広氏の女性トラブルに端を発した騒動に関する調査を目的とした第三者委員会の設置を報告した。
本委員会では、公認不正検査士の資格を持つ竹内朗弁護士が委員長を務め、五味祐子弁護士、寺田昌弘弁護士が名を連ねた。フジは「各委員は当社及びフジ・メディア・ホールディングスとの間に利害関係を有しておりません」としたうえで「過去に不正調査や調査委員会の経験が豊富で、社外役員を歴任して内部統制・ガバナンスを監督する経験も有しており、専門性を備えています」と紹介している。
紀藤氏はこの日「フジ第三者委員の評価」とし「高齢弁護士がおらず全員が実働を期待できる」「また形式的法律論に偏りがちな元検事/元判事を排し、あるべき法・ガバナンスを志向できる弁護士出身で固めたことはクリエイティブな意見が期待できます」と専門家目線で3人の調査に期待した。
一方で「企業側の弁護士だけで固めたことは意見が企業の立場に偏らないかが心配」とも指摘。本騒動ではタレントらの関与もあっただけに、企業不祥事の専門家たちによるメンバー構成にはやや不安もあることを明かした。