新星誕生だ! 大阪国際女子マラソン(大阪・ヤンマースタジアム長居発着=42・195キロ)は26日に行われ、小林香菜(23=大塚製薬)が日本歴代10位の2時間21分19秒で日本人トップとなる2位と健闘した。
中盤でいったん遅れたが、粘りの走りで巻き返し、最終盤でパリ五輪6位入賞の鈴木優花(25=第一生命グループ)を抜き去っての2位フィニッシュ。笑顔のゴール後はうれし涙を流し、また笑顔に戻った。
自己ベストだった2時間24分59秒を大幅に更新する結果に「実感なくて訳が分からないです。今回は(2時間)23分半で世界陸上の参加標準記録を目標にしていたので、予想以上の走りで驚いています」と喜びを語った。
実業団1年目の小林は早大時代に部活ではなく、ランニングサークルに所属していた。異色の存在が、一気にニューヒロインとなり今後の活躍も期待される。本人は「日の丸を背負ってマラソンで世界を走りたいと思っています」と意欲。2028年ロサンゼルス五輪に向けても「そこに向けても頑張っていきたいです」と力を込めた。
3位の鈴木は自己ベストの2時間21分33秒。小林とともに9月に東京で行われる世界選手権の参加標準記録(2時間23分30秒)を突破したが、「(パリ五輪から)新しい気持ちで臨んだ。最後の方までペースをなるべく落とさずにやり切るレースをしたかったので、悔しさが残ります」と笑顔はなかった。
2時間21分0秒で優勝のウォルケネシュ・エデサ(エチオピア)が2連覇となった。