中日を自由契約となり巨人に移籍したライデル・マルティネス投手(28)が26日、来日し、都内のホテルで入団会見を行った。
上下紺色のスーツにめがね姿で登場。昨季まで金髪だったが黒髪に染めて会見に臨んだ右腕は「新しいチームに来たが、それぞれのチームにルールがある。それはまだ分かっていないが黒で来ました」と語った。球団旗と同じえんじ色のネクタイをつけた理由も「あえてこの色にしました」とニヤリ。長髪、金髪、ヒゲなどが禁止という不文律のある〝ジャイアンツの掟〟にのっとった格好だ。
キューバ出身のマルティネスは2017年に育成選手として中日に入団。18年に支配下登録され、来日8年目の昨季は60登板で43セーブ、防御率1・09の圧倒的な成績を残し22年に続き2度目の最多セーブのタイトルを獲得。通算166セーブを挙げて中日の絶対的守護神として君臨した。
新背番号は92に決定。巨人の印象について「本当に積極的でアグレッシブで最後のアウトまで必死になってプレーするのがジャイアンツ。そこは他のチームとは違う印象」と話した。
中日から巨人入りを決断した理由について「8年間日本でプレーして、改めて優勝争いができるチームに行ってみたかった」と説明。あと34セーブを挙げれば、今季中に大台の200セーブ達成の可能性もあるが、「数字に関してはほとんど考えてないのが正直なところ。マウンドに上がったらチームの勝利しか考えていない」と語気を強めた。
今季の目標についても「正直、今のところは役割は分かっていない。クローザーなのか、中継ぎなのか。中継ぎでも100%力を出し切る。どんなポジションでも役割を全うしたい。もともと目標やこういうシーズンにしたいということを話したくないという思いが昔からある。準備することに専念したい。こういうシーズンにしたいということは話したくない」と闘志を内に秘めた。