松阪競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設74周年記念 蒲生氏郷杯王座競輪」は最終日の26日、12Rで決勝戦が行われ、郡司浩平(34=神奈川)が深谷知広の突っ張り先行に乗ってV。73周年に続く松阪記念連覇を4連勝で飾るとともに昨年8月の小田原以来、22回目のGⅢ優勝を果たした。
「深谷さんに任せていたし引くかなと思ったけど突っ張りに行ったので、準決と同じパターンだ、と。それで僕も腹をくくりました」。別線を完封する目標の深谷に加え、3番手のS班・岩本俊介も内を締める絶好中の絶好と言える展開だった。
「目の前のレースで1着を取ることを目標にしている」。この言葉は節間にも多く聞かれたもの。年初めの立川記念は1、1、1、2着の準優勝だったが、これで2025年は8走して7勝。S班に返り咲き、より一層、勝利への執念を感じさせている。
次走は追加を受けた高松記念(30日開幕)。「語弊ないようにしたいけど、前は自分のペースで走りたかった。でも昨年のグランプリが終わってからレースで悔しさをぶつけたいと思って、追加が来ても走りたい気持ちになってます」。新たな境地にたどり着いた郡司はこれまでと一味違うオーラをまとっている。