川崎競輪FⅠナイター「デイリースポーツ杯 CTC杯」は26日、2日目を行い、7Rのガールズ予選2は奥井迪(43=東京)が打鐘6番手からのロングまくりで1着。前回四日市から5連勝で優出を決め、ガールズでは史上3人目となる通算600勝にマジック7とした。
ゴール前で西島叶子に肉薄された薄氷の勝利に「(道中で)安東莉奈さんのダッシュが良くて脚を使ってしまった。27日の指定練習で修正したい」とレース後は表情を引き締めた。ただ、悲観するほどでもなく「感覚は戻る…と信じたい(苦笑い)。そんなに悪い感じではない」という。
2014年のデビューから11年目となった今でも気づきを大事にしている。今年一発目の名古屋では優出するも決勝は5着。「調子が悪いと思っていると、それがレースに出てしまう」。続く四日市には強い気持ちを持って臨み、決勝では日野未来を下して完全V。改めて弱気は最大の敵であることを学んだ。
今年の目標も「しっかりとガールズグランプリを目指す」と明確にしている。はっきりと口にすることで、やるべきことや方向性が見えてくるからだ。
今回は「ペダルに力が入るようになってきた」と手応えをつかんで乗り込んできた。27日の10R決勝も自力勝負で貫禄を見せつける。