京王閣競輪のFⅠ「大阪・関西万博協賛競輪」が27日に開幕した。寺崎浩平(31=福井)と松井宏佑(32=神奈川)の直接対決に注目が集まった12Rの初日特選は、寺崎が豪快なまくりで制した。
青板バックで後ろ攻めから上昇した松井が中団の寺崎にフタをする展開に。赤板で単騎の小川真太郎が切ると、その上を松井が叩き返して主導権。離れた6番手に置かれた寺崎だったが2角から一気に仕掛けると、上がり11秒2の強烈なまくりで前団をあっという間にとらえた。
「思っていた展開ではなく、後手に回ってしまった。でも出は良かったです。余裕があったしどこからでも届く感じがありました」と涼しい表情。
対照的にまくられた松井は「ずっと(寺崎に)フタをしても良かったのかもしれないけど、力を出し切るレースで力勝負をしたかったので。ただ(体調を崩し練習不足だった)影響がありそうで、思ったようなかかりではなかったです」と肩で息をしながら悔しそうに振り返った。