大相撲初場所を制し横綱昇進が確定した大関豊昇龍(25=立浪)が、番付の頂点へ決意を語った。
日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)は27日に東京・両国国技館で会合を開き、豊昇龍の横綱昇進について協議。9人の委員の全会一致で横綱推薦を決議した。
この発表を受けて、豊昇龍は都内の部屋で取材対応。「ビックリした。もっと頑張らなくちゃいけない気持ちになった。入門した時から(番付の)てっぺんを目指す気持ちでやってきた。しっかりこれからも稽古して、てっぺんよりももっと上のてっぺんを目指していきたい」と満面の笑みを浮かべた。
横綱昇進を報告したい相手については「それはもちろん親に言いたい。親がいなかったら今の僕はいない。産んでくれて、ここまで育ててくれて本当に感謝の気持ちでいっぱい。今場所優勝して、親の喜んでいる姿が見れてすごくうれしかった。その喜んでいる顔をまだまだ見たい」と熱弁。両親へ感謝の気持ちを語った。
叔父は通算25回の賜杯を獲得した元横綱朝青龍(44)ということもあり、ファンからも新横綱豊昇龍への期待は大きい。それでも本人は、理想の横綱像について「なりたい横綱とかじゃなくて。誰かのまねするとかじゃなくて『これが僕なんだ』と見せたい」と説明した。
その上で「もちろん(横綱という地位に)責任はあると思う。人より2、3倍ぐらい稽古して、この地位をしっかり守っていきたい」と抱負を語った。