ＴＢＳ系「Ｎスタ」が２７日放送され、〝フジテレビの天皇〟と称される日枝久氏の記者会見欠席を取り上げた。
フジテレビは元タレントの中居正広氏の女性トラブル対応をめぐってこの日、都内の同局で記者会見を開いた。会見場にフジサンケイグループ（ＦＣＧ）代表で、フジテレビ取締役相談役の日枝氏が出席しなかったことに、記者団から厳しい質問が飛んだ。
「Ｎスタ」のキャスターでタレントのホラン千秋は「〝フジテレビの問題なので日枝は同席しません〟と説明があったけど、親会社であることを考えて（記者会見に）出るべきなのか、問題のあった会社（フジテレビ）の経営陣だけ（出席）でいいのか」と疑問視。ＦＣＧの１社としてフジテレビがあり、女性トラブル対応を問われているのはフジテレビだが、ＦＣＧのトップとして、またフジテレビの企業風土を作った一人として、日枝氏もこの日の記者会見に同席すべきではという意見を紹介した。
危機管理コンサルタントの久我誠氏は「事実を説明するためだけなら、日枝さんの出席の必要はない。しかしながら、今回の記者会見で登壇者（フジテレビ経営陣）が何度も繰り返し、フジテレビの企業風土の礎（いしずえ）を作ったのは日枝であるとおっしゃっている。風土を作った礎というなら、（中居氏の女性トラブル対応での）ご自身の認識を示さなければならない。フジ・メディア・ホールディングスの認識を示すというのであれば、適任なのは日枝さん」と解説した。
「Ｎスタ」のキャスターでＴＢＳの井上貴博アナウンサーは「ご本人（日枝氏）が説明しないことには（はじまらない）。４０年以上、役員を務め、象徴的な存在で風土を作り上げたのは間違いない」とうなずいた。