中居正広氏のトラブルに端を発する問題に関してフジテレビは27日、やり直し会見を開いた。フジテレビは会見開始の午後4時からノンストップでCMを入れずに中継している。
会見開始から4時間半ほどたった午後8時30分前、フジテレビの記者が質問に立った。まずはフジテレビ社員として謝罪した上で「港社長がこの女性の誰にも知られずにというような気持ちとかプライベートな領域でのことと、いうものを盾にして情報隠ぺいをしているんじゃないかとに尽きるんだと思います」と会見出席記者の気持ちを代弁。
その上で、遠藤龍之介副会長がこの問題を知ったのは昨年末、文春記者に聞かされたということに「がくぜんとした。公表するしないはいろんな判断があったと思うんですが、少なくともコンプライアンス委員会のトップであり副会長という上役である遠藤副会長にお話をされなかった、共有しなかったということについては非常に不可解だなと思うんですけど、遠藤副会長どうお考えですか」と質問した。
遠藤氏は特殊な事情があったとはいえ「やはり共有すべき問題だったと」とフジ記者に全面同意した。
続いてフジ記者は港浩一社長に「身近にいる遠藤副会長にもあげられなかったという裏に、何か隠したいこととか守りたいもの、A編成幹部というのは非常に港社長と懇意にしていたと聞いております。そういうものを守りたい、示談が済めばそのままなきものにしてしまいたい、というのがなかったかと聞きたいと思います」。
港社長は「守りたいとか隠したいとかいう気持ちはありませんでした」と全面否定した。
続いて「会社のガバナンスの問題もそうなんですが…」と新たな質問をしようとしたところ、司会者が「すいません、一応質問、2問までですので…」とストップを掛けて終了。
フジの問題に関して、フジテレビ局内でフジの代表取締役が会見を開き、フジ記者が質問。フジ社員がそれを制止して、その模様をフジテレビで中継する。テレビ史でも珍しい一幕が見られた。