中居正広氏の女性トラブルをめぐるフジテレビの会見は27日午後4時から開かれ、約6時間が経った10時前ごろに休憩が入った。
会見開始からCMを入れずにぶっ続けで中継しているフジテレビはスタジオに戻り「Live News イット!」の青井実キャスター、宮司愛美アナウンサー、弁護士の中村信雄氏が振り返った。
中村氏は「会長、社長が辞任されて反省の念もあり、それは十分理解できる部分もあった」としつつ「私としては中居さんを起用し続けた点、初期の段階で中居氏のヒアリングをちゃんと実施していなかった点、ここはかなり問題が大きくて。女性に対する配慮、女性を刺激しないということを再三おっしゃっていて、そういう側面がなかったと言うつもりはないんですけど、やっぱり一般市民、視聴者感情として、そこは中居さんへの忖度とか〝中居さん起用し続けることで視聴率が取れるんじゃないか〟とか、そういう思惑があったんじゃないかと、正直みんな思ってると思う」とバッサリ。
その上で「正直、反省が足りないんじゃないかと私自身も感じながら見てました」と語った。
この日の会見では改めて、中居と女性のトラブルがあった当日に関してフジ社員A氏の関与を否定した。「それは信じるに足るんじゃないか」という中村氏だが「周りの人間がみんな思ってる、視聴者やスポンサーが思っているのは〝それだからって関与がないっていうのは、言えないんじゃないの〟と。その前の前提があって〝A氏のセッティングした流れの中で今回のことがあれば、それも関与って評価されんじゃないの〟ってなるんだから、〝その日だけ関係してないから関係してないよね〟って強調するのは、ちょっとウソに聞こえる。そこをなんで理解しないんだろうなと」と言い切った。
会見冒頭で中居氏が女性とは違う認識を持っていると説明があり、それに関連して遠藤龍之介副会長が発言を撤回したことで紛糾した。フジとしては答えられないという立場であることは「必ずしも間違ってないと思う」という中村氏は「それならば、なんで〝中居氏が女性と異なる認識を持っていたことを把握した〟みたいな説明をするのかと。ここまで説明したら〝じゃあ、それなんですか〟となるのは当たり前なんで。やっぱりそれは本当に被害者を傷つける可能性があると思うのならば、そもそもこういうことを言うべきではなかったという感じがしますね」と話した。