TBSラジオは27日、フリーアナウンサーの生島ヒロシ(74)がレギュラーを務める「生島ヒロシのおはよう定食」「生島ヒロシのおはよう一直線」の降板を発表した。関係者へのハラスメント行為があったという。所属の「生島企画室」は同日、生島の芸能界活動無期限自粛を決定。迅速で厳しい判断を下した背景とは――。
生島は1976年にTBSアナウンサーとして入社。89年にフリーとなり、芸能事務所「生島企画室」を立ち上げた。
今回降板した2番組は98年に放送が始まり、約27年続く長寿番組だった。TBSラジオは「TBSグループ人権方針に背く重大なコンプライアンス違反があったため」と降板理由を発表。TBS関係者によれば、生島のハラスメント行為は「複数の関係者」に対してのもので「最近になって情報があった」としている。
TBSラジオはコンプライアンスの具体的な内容については明かさなかったものの、生島企画室は公式サイトで「番組製作スタッフへの厳しい言動やインターネット上に掲載されていた不適切な画像の送信等の行為があったとのこと」とし、番組スタッフへのパワハラとセクハラが理由と説明。さらに「弊社における全ての役職を退任させ、また、芸能活動を無期限で自粛させることに決定しました」と報告した。
あまりにも突然すぎる降板だが、生島に近い関係者はあるタレントが生島に送ったわいせつな画像を「番組スタッフに送ってしまったそうです」と明かす。
ある芸能関係者の話。
「かつては27年間も続いた長寿番組がセクハラやパワハラでいきなり終わり、本人が無期限活動自粛するということは考えられなかったが、今は許されない。それは生島のような所属事務所のトップで著名なフリーアナウンサーでも、例外ではないということ。生島はそのあたりの自覚がなかったのでは」
くしくも、今回の降板が発表された日は、元タレント・中居正広氏の女性トラブルを巡る一連の問題でフジテレビが開いた〝やり直し会見〟と同日だった。
「局内で判明していたのに、後になって週刊誌などで発覚するとダメージが大きくなってしまう。それだけ危機感があるということでしょう。わかった時点で早期に、そして世間が考える以上に厳しく対処するのがこれから当然になっていくとみられます」と同関係者。
今後、各局からはこのような事案が出てくるかもしれない。