元タレント・中居正広氏（５２）の女性トラブルを巡り、同局社員が関与したとされる一連の問題を受け、フジテレビが２７日、港浩一社長（７２）らの辞任を発表した異例の長時間会見について、海外メディアも一斉に報じた。
英ＢＢＣは、日本最大のキー局の一つであるフジテレビが港社長と嘉納修治会長（７４）の辞任を発表したと伝え、同局が「スキャンダルを隠蔽しようとしたことに批判が集中し、数十社のスポンサーがＣＭを差し止めた」と解説した。
米ＣＢＳニュースは、このスキャンダルが、かつて日本で絶大な人気を誇った男性グループＳＭＡＰの元リーダー中居氏による２０２３年の食事会での性的暴行疑惑や、同氏が被害女性に多額の和解金を支払ったこと、フジテレビ社員が問題の食事会をセットしたとされることなどが焦点になっていると伝えた。
香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは今回のスキャンダルについて、ＳＭＡＰも所属し、すでに解散に追いやられた〝ボーイズバンド帝国〟ジャニーズ事務所の大騒動に続く、日本のエンターテインメント業界にとって新たな大スキャンダルだと報道。
「ジャニーズ事務所は、故ジャニー喜多川氏が数十年にわたり１０代の少年や若い男性に性的暴行を加えていたことを認めた」と付け加えた。
中居氏とフジテレビを巡る一連の問題については、「ＭｅＴｏｏの怒りで日本の放送局からＣＭ消える」の見出しで米紙ニューヨーク・タイムズが伝え、中東のニュース専門局アルジャジーラなどが２７日の会見を速報するなど、海外の主要メディアが連日大きく報じている。