ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長(48)が27日(日本時間28日)、地元ラジオ「AM570スポーツ」に電話出演し、佐々木朗希投手(23)との密約を否定した。
周囲から「出来レース」と言われ続けたことに同氏は、「私の心臓医に聞いてみてください。絶対に出来レースではない」とキッパリ。佐々木との契約成立まで心臓に負担がかかるギリギリの交渉だったと断言した。
続けて同氏は「(事前合意があれば)騒ぎになるだろう。バカげている。私にとって一番おかしかったのは、手続きが始まる前に『ああ、彼はドジャースに行くんだ』と言っていた人たちが、実際にドジャースに決まると『ほら、八百長が終わった!』という感じだった」と周囲の反応に怒りを見せた。
もちろんドジャースが佐々木の本命だったことは否定しない。「彼がドジャースに行くだろうと思われていた理由はかなり説得力のあるもので、彼も同意し、われわれがパートナーとして最適な場所だと感じたということだ」とあくまでも条件面でリードしたとした。
自分たちのプレゼンには自信を持っていたものの、「私たちの街、私たちのファン、選手を成長させる手助けをする私たちの能力、彼がすでに知っている友人や顔見知り、それが理にかなっていると感じた理由はたくさんあり、もちろん偏見もありました。しかし、23歳の選手にそれがどう受け入れられるかはわかりませんでした」と確信は持てなかったという。
6年前のスカウト開始から長い道のりを経て佐々木を獲得したドジャース。あとは右腕が躍動する日を待つばかりだ。