大相撲初場所を制して横綱昇進が確定した大関豊昇龍(25=立浪)が28日、都内の部屋で報道陣の取材に応じた。
前日に横綱審議委員会(横審)は、豊昇龍の横綱推薦を全会一致で決定。29日に行われる春場所(3月9日初日、大阪府立体育会館)の番付編成会議と臨時理事会の承認を経て、正式に新横綱が誕生する。
この日に豊昇龍は「明日の伝達式があるので、少し緊張する。(同じ伝達式でも)大関と横綱では全然違う。今はすごくワクワクしているし、それぐらい緊張もあるので」と笑顔を見せた。
2023年の名古屋場所で初優勝を果たした後に大関昇進。その伝達式では口上に「気魄一閃(きはくいっせん)」という文言を用いた。
豊昇龍は「明日の言葉は決まってある。(師匠の立浪)親方と話して決めた。明日楽しみに待っててください」と語った上で「口上の練習? あっ、してない! 今日する!」と苦笑いを浮かべた。
まな弟子の横綱昇進に、立浪親方は「改めて立派な弟子を持ったなと。これからは全員が横綱を倒すという挑戦者になっていくわけだから、今までとは少し違う。でも、肩に力を入れずにやっていけば、立派な成績は残せると思う。親方としても責任重大だし、立派な力士にしていかないと」と力説した。