楽天を退団し、巨人に新加入した田中将大投手(36)が28日、春季キャンプの地・宮崎で合同自主トレに初参加。アップやキャッチボールをしながらキャンプに向けて汗をかいた。
練習後、取材に応じた背番号11は新天地での初始動に「昨日、到着して、今いる選手・スタッフの方々と、全員で食事する機会があったので。そういう会があったから、今日はスムーズに入ることができました」と笑った。
日米でプレーしてきたベテラン右腕だが、巨人では〝1年生〟。練習中は多くの選手らと談笑し、リラックスした様子かと思いきや、実際はかなり緊張したという。
田中将は「コミュニケーションを取ったことがある人も本当に全然いないんで」とポツリ。その上で「どちらかといえば、スタッフの方だったりコーチの方々の方がお話したことだったりっていうのが多いので、もちろん緊張しますね」と振り返った。
投手陣最年長右腕はこの日、エース・戸郷とおよそ10分間、ブルペン裏で意見交換。「調整の仕方とか、自分の経験上の話とかをしたって感じです」と後輩に伝授した内容を明かすと「いろんな価値観を持ってる選手がいるんで、自分からも積極的にもっとコミュニケーションを取って、いろんな話をできればなというふうには思ってます」と目標を語った。
一方、戸郷は「話をしてるとすごい経験をされてる方だなって思うので。場数を踏んでるあの人の話はすごい聞けてよかったです」とニッコリ。続けて「聞きたいことが僕はたくさんあるので。聞きたい時に聞かないと、学べる時に学んでおかないとっていうのはありますし」とレジェンドの考え方を一つでも多く吸収するつもりだという。
若きエースに「メジャーで主流だった高めの真っすぐを投げている時のフォーム」など技術的と、メンタル面についてもこと細かく教えたという〝マー君〟。ヤングGに自らの経験を惜しみなく伝えていく。