石破茂首相は28日に開かれた衆院本会議の代表質問で、フジテレビ経営陣による〝やり直し会見〟について野党議員からの質問を受けた。
10時間23分にわたる長丁場で行われた27日のフジテレビ〝やり直し会見〟では、日枝久相談役が会見に欠席したことで、報道陣から経営陣に対し「なぜだ?」と厳しく徹底追及される異例の事態となった。
その余波は国会にも波及。立憲民主党の重徳和彦政調会長は「総理はこの会見で、公共メディアとしてフジテレビが十分に説明責任を果たしたとお考えですか」と質問した。
石破首相は「1月23日、総務省からフジテレビに対し、第三者委員会において早期に調査を進めるよう、すでに要請を致しておるところでございます。こうした対応を通じまして、同社が説明責任を十分に果たすことが重要である」と答弁した。
長時間会見で社長を辞任した港浩一氏は、元タレント・中居正広の女性トラブルに同社社員が関与したと報じられている問題で、情報を共有する人数を絞るため、コンプライアンス室に報告していなかったことを明かしている。
放送業界のセクハラ問題に石破首相は「ハラスメントを防止し、労働者が安心して働くことができる職場環境の整備と、男女雇用機会均等法に基づき事業主は、雇用管理上の措置を講じることが義務づけられています」と述べた。