れいわ新選組の大石晃子共同代表は28日の衆院本会議で開かれた代表質問で、施政方針演説(24日)で〝楽しい日本〟を目指すことを宣言した石破茂首相に対して「辞めてもらっていいですか」と辞任を迫った。
本会議場は騒然となった。大石氏は石破首相がこれから日本が目指す姿として「楽しい日本」と掲げたことに「国民からすれば失われた30年という多くの人の人生を盗んだあなた方、自民党に、突如『〝楽しい日本〟にしようぜ』と言われても、ドン引きでしかありません」と酷評した。
続けて大石氏は石破首相が座る席の方に顔を向けて「それが理解できないのですね。石破総理、ちょっと言いにくいんですけど、さっさと辞めてもらっていいですか」と強く呼びかけた。
これに自民党の席からは、施政方針演説で「楽しい日本」のキャッチフレーズを表明した石破首相に拍手すら送らなかった同僚議員たちが「ふざけるな、何を言っているんだ!」「変なことを言うなよ!」と次々と猛反発のヤジが飛んだ。
答弁に立った石破首相は「楽しい日本」について説明すると「活力ある国家であることが本質だと考えています。その実現に向け、私自身が先頭に立って令和の日本列島改造として進めて参りたいです」と述べ、大石氏からの辞任要求にはまったく触れなかった。