公益財団法人大阪観光局の溝畑宏理事長が28日、大阪市内で行われた「大阪観光局1月度記者会見」に出席。27日に行われたフジテレビの会見に参加していた海外メディアが一斉に報道し、世界的なニュースになったことに言及した。
英BBC、米CBSやニューヨーク・タイムズ、中東アルジャジーラ、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストなどの海外メディアは、フジテレビで行われた会見を踏まえ、日本のエンターテインメント業界にとって新たな大スキャンダルなどと大きく報じている。
この件に関して海外からの観光客への影響について溝畑理事長は「毎日いいニュースも悪いニュースも流れているので、大きな影響はないと思う。日本人全部がそういうわけじゃない。我々としては『大阪はしっかりやってるよ』ということを発信し続けることが、マイナスがあったら払拭できるのではないか」と語った。
さらに「フジテレビさんも確かに今回、コンプライアンスという点においては、多くの問題、課題を残したと思います。今回のことでガバナンスを強化し、人権主義をしっかりと徹底して、いい会社になっていくというのは企業として当たり前だと思います」と指摘した。
フジテレビが残したものはマイナスばかりではないとし、「多くの人に幸せを呼ぶ、感動を与えてきた。それはそれで評価した上で、今回の問題について『襟元を正しなさい』と言うべき」と持論を述べた。
最後に「他人に課題があったら、みんなで叩いてる。この風潮は、あまり良くない」と報道の在り方についても苦言を呈した。