大阪・朝日放送テレビ(ABC)は28日、同局で行われた「臨時取締役会」で清水厚志取締役からの辞任の申し出を承認し、31日付で辞任すると発表した。
同局は辞任の理由について「清水取締役については、社内のルールに反して交際費(会食費用)を不適切に使用していた疑いが発覚し、調査の結果、実際は社内やグループ内のメンバーのみで会食したにもかかわらず、社外の関係者が出席していたと偽って交際費を申請していたことが判明しました」と説明した。
さらに「本人も責任の重大性を認識し、過去に遡って弁済することを確約するとともに、任期途中での辞任の意向を示すに至ったことから、これを了承することとしました」とコメントした。
最後に「高い倫理感をもって業務を遂行すべきメディア企業において、その先頭に立つべき取締役としてあるまじき行為であり、当社に信頼を寄せていただいていた社内外のすべての皆さまに対して心よりお詫び申し上げます」と謝罪し、続けて「役職員一同、改めて襟を正すとともに、社内体制を再点検し、不正防止に努めてまいります」と述べていた。